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ご挨拶(OEPとは)

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個展マンドリンオーケストラ
-Orchestra di Esposizione Privata(OEP)(マンドリンオーケストラ)とは-

鈴木静一の作品を心行くまで演奏しようという思いで、この団体(通称OEP)を立ち上げました。

鈴木静一の音楽は夢想し、哀愁を帯び、回想の風情を称えています。
どの曲にも添えられた短いコラム、作曲者自らが語りかける作品の背景を思い浮かべながら音楽を聴くと、一層その情感が高まってくるようです。演奏する前にこのコラムを詠み上げることもまた、音楽の一部なのではと思うほどです。ただ、その語りは、できるだけ控えめに、また淡々と抑揚などは極力省くことに趣があるような気がいたします。

鈴木静一の音楽を演奏しようという機運は高まっていますが、マンドリン団体の規模は、どこも比較的小振りになっているようで、本来あるべき編成で演奏するのもままならないようです。そこで、一念発起、この素晴らしい音楽を、有志で集って鳴らしてみようではありませんか!ということで、全国各地のマンドリン団体に広くお声をかけさせていただきました。

団体の名称が必要ということになり、鈴木静一の曲ばかりを集めて演奏するので、音楽会のタイトルは「鈴木静一展」とし、「個展を開くオーケストラ」すなわち「個展(マンドリン)オーケストラ」としました。これからも、鈴木静一の作品の個展を開いていこうという熱い思いがありますが、鈴木静一に限らず、マンドリン音楽に貢献のあった作曲家にスポットをあてて、個展を開きましょう!という思いも込められています。

個展の楽しさは、作品をあらゆるところから集めることです。私たちの場合は作品を集めることもそうですが、鈴木静一の音楽に共感する仲間が集うということ、このことも大きな目的に違いありません。「思いを分かち合う」ということの尊さというのでしょうか、新たな出会い、そしてステージを共にするということ。練習を通して意見を交わし、わいわいやる。さまざまな土地で培われた技術とノウハウ、同じ楽譜に対峙してみても、その解釈、捉え方、感じるものもさまざまでしょう。いままでマンドリンの世界は、ひょっとする井のなかの蛙なのかもしれません。だからこそ、お互いの考え方を分かち合いましょう。まさに、マンドリンのダイバーシティですね。
既成概念を取払い、改めて鈴木静一の楽譜に向き合ってみましょう。きっと新たな発見、気づきがあることでしょう。垣根を越えて、みんな裸になって、思うところをぶつけ合いましょう。遠慮は禁物です!ここはこうしよう、むしろこうじゃないか?いや、そんなはずはない、こうかもしれない、と意見を出し合いましょう。そして、杯を交わしましょう!とことん語り合いましょう!

みなさん、どうぞよろしくお願いします。

OEP会員
小穴 雄一