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2014演奏者紹介

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指揮者・トップからの一言
(*敬称略)

1部指揮:高草木典喜
前回に続き、今回もまた多くの皆様と一緒に鈴木静一作品を演奏できることを、心より幸せに思います。

鈴木静一作品に触れて思うことは、曲に入り込んでいくと、幾らでも深く、幾つでも多くの扉を開いて迎え入れてくれるということだと思います。
また、多くの人が入り込んで来るのをいつでも間口を開けて受け止めてくれる、そんな楽曲だと思います。

だから、大勢の人で演奏することで、より輝きを増す曲でもありますし、そして、1つの曲を愛でるように演奏することで幾らでも新たな発見や楽しみが見つかる曲でもあります。

一緒に演奏する方々と、鈴木静一の音楽に、真正面から向かい合って、思う存分、楽しい音楽をしたいと願っております。
このような機会に巡り合えたのは多くの方々のおかげです。感謝の気持ちを胸に演奏会に向けて頑張ります。

2部指揮:松永恒一
 一人の作曲家の作品を演奏するために演奏者が集まりオーケストラができる。これは素晴らしいことだ。数あるマンドリン合奏団とはある意味逆のアプローチで作品そのものと向き合うことになる。鈴木静一は、かつて私に「自分の作品ばかりで演奏会をやったらさすがにお客さんは飽きるよ」と語り苦笑していたが、この『個展コンサート』を知ったら何というだろうか。鈴木静一の音楽は弾く人、聴く人に醒めた傍観者でいることを許さない。独特の作風でありながら時に音楽さえ超え、いろいろな人に「わかる」普遍性を持つ。
 長い目で見ればこのコンサートは「チクルス(*)」だ。チクルスならば演奏者にとって特別の意味が生じる。作品に敬意を持って対峙し、全身全霊で表現し、豪放磊落かつ繊細精緻、抒情と色彩感にあふれた鈴木作品の真髄をホールいっぱいに響かせよう。生命力にあふれたその音楽は必ずや聴く人の心に響くに違いない。
(*ある作曲家の作品を連続して演奏する音楽会。)

2部指揮:小穴雄一
鈴木静一という作曲家は格別な存在です。しかし、学生時代にはその作品を演奏することはありませんでした。高3のとき「失なわれた都」を聴きましたが、その巨大な音楽に接したとき、その音圧の凄さと全身全霊をかけて一丸となって取り組む姿に圧倒され、ただ茫然と立ち竦むしかありませんでした。これは鈴木静一の初体験でしたが、生涯忘れられない演奏となりました。
鈴木静一の音楽は、わたしたち日本人の心のなかにあるもの。その音楽に接するとき、それは聴くときも、弾くときも、きまって身体の芯からこみ上げてくるようなものがあります。あぁ、ふたたび燃え上がるような鈴木静一の音楽をご一緒いたしましょう!そういう時間をみなさんと共有できるなんて、これほど幸せなことはありません!どうぞ、よろしくお願いします。

コンサートマスター:小野智明

コンサートマスター:山口章太
耳ざわりのよい旋律が好まれる時代ですが、
鈴木静一の泥臭い、人間ドラマを描いた様な旋律が
僕は大好きです。そしてその背景には美しい日本が見えます。
まさに日本人で良かったと思える瞬間です。
もう何度弾いても最高です。
皆さんと一緒にオペラシティのホールを満席にして
最高の鈴木静一の世界を表現しましょう・・・・

2ndマンドリンパートトップ:大崎和彦
普段は1STを弾くことが多い。今回の曲もほとんど1STで弾いた経験がある。
しかし以前「没後15周年記念演奏会」で2NDをやらせていただいてから鈴木静一の2NDに魅せられてしまい進んで2NDを弾いている。
鈴木静一の2NDは心の叫びだと思っている。内声ゆえに良く聞こえない。
でもみなさん良く聞いて欲しい。心のそこから湧き出してくる叫びの音を。
もし2NDの音を聞くことが出来たのなら、もし聴衆に届けることができたのなら、会場はこのうえない幸福感に満たされることであろう。

マンドラパートトップ:藤野弘之
鈴木静一の音楽は、一度聴くと耳について離れない。ましてや演奏しようものならば、日頃忘れているつもりでも、何かの拍子につい頭に浮かび口ずさんでしまう。一度頭に浮かび、口ずさんでしまうと、これまたなかなか頭を離れない、という不思議な現象を引き起こします。
これは、一般に「脳内鈴木静一自動再生頻発症候群」と呼ばれ、一度罹患すると必ず慢性化することで知られています。
原因は、鈴木静一音楽の持つ他に類を見ない強力な「心的琴線触接力」にあると言われておりますが、治療方法は発見されておらず、完全治癒はしない、とも言われております。

なんてヨタ話はさておき、
鈴木静一の音世界に浸りきる喜びを味わえる機会が再びやってきました。
皆様とともにドラの音色をタケミツホールいっぱいに響き渡らせるその日を楽しみにしています。

マンドラパートトップ:北川輝彦
長いことマンドラを弾いておりますが、慶応大学出身ということもあり鈴木先生の曲を弾く機会に恵まれませんでした。前回の演奏会で鈴木先生の熱い魂に触れることができ、もし第二回があれば参加させていただこうと思っておりました。
参加を決めてから名古屋に転勤になってしまいましたが、せっかくの機会なので頑張りたいと思います。よろしくお願い申し上げます。

マンドロンチェロパートトップ:高橋信男
 2年ぶりに静一展の企画が立ち上がりました。
鈴木先生のあの独特の旋律・和声に浸るメンバーが再び全国から集まります。
真っ新な譜面を開いた時、たとえ幾度かの演奏に関わった曲であっても心が躍るものです。
それは指揮者とオケとホールによって、出来上がる音楽が異なるからでしょう。
氏の音楽は、鮮やかな色彩と表題にとらわれない光景や風景はあたかも一幅の画に収めたような感動が生まれ奏き手と聴き手の心を魅了します。
共に作品を味わいましょう、どうぞよろしくお願いします。

マンドローネパートトップ:古川治
平素の演奏活動で鈴木静一作品のスコアを読んでいて感じるのは、マンドローネと書かれていても、記載が不完全なものや、コントラバスとの伴奏が大半で、後期作品に進むにつれ、当時の実勢に合わなかったせいか、パートとして書かれる事も無くなっている状況です。
スコアにパートの記載がある以上、作曲者として何らかの意図があってのもの…と考えると、当時表現出来なかったであろうサウンドを今回この大編成で探る絶好の機会と思っています。
オーケストラみんなの力で、後世に繋がる新しい鈴木静一のサウンドを発見出来ればと思ってます。

ギターパートトップ:大池栄一
高校受験で試験監督がマンドリンクラブの指揮者で無かったら、高校一年生の演奏会で「失なわれた都」に巡り合わなかったら、四半世紀以上もマンドリンアンサンブルへ参加し続けていたか自信がありません。ヤマハ音楽教室でクラッシックギター独奏しか知らなかった私にとって、鈴木静一の楽曲で大人数で味わう一体感はあまりに衝撃的でした。
大学卒業後も社会人団体で演奏を続けましたが、鈴木静一の楽曲を演奏する機会があまりに少なく、朝錬・昼錬・合宿を通した濃密な交流が感動の源泉と信じていた私はイベント的な演奏会は難しいと思っていました。しかし、2011年の静一展で数回の練習にも関わらず学生時代以上の一体感を味わえました。
静一展では初演で直接指導を受けられた先輩方も多数ご参加頂いています。スコアに書ききれなかった氏のイメージを現代の奏法で更に深化できればと期待しています。

音楽は生きています。

皆さんがそれぞれ心に持っている“鈴木静一”をぶつけ合い、新たな“鈴木静一”を生み出すことで、第3回静一展当日は、ステージ・客席の境界を打ち破る一体感を味わいましょう!

管パートリーダー:三好理英子
鈴木静一の音楽を演奏していると、いつも曲に合わせて風景や情景が浮かんできます。そして、流れる川に手を入れた清々しい感触や、お祭りに出かける前の胸の高鳴り、汽車の窓を開けて顔で受ける心地よい風等を感じることもあります。曲の中に散りばめられたそのような感覚を譜面から音に表現していく楽しさを感じ、管パートでアンサンブルをしましょう。そしてその音がオーケストラの皆さんに伝わって行きますように。
よろしくお願いします!

パーカッションパートトップ:荒木俊行
大自然や大宇宙を前にした時に、僕たちは自分の存在のあまりに小さいことに愕然とします。
偉人達、ヒーロー達の偉業、ヒロインの悲劇等でさえ、大自然の歴史や営みの前には、
ちっぽけなことと思えてしまいます。どんな時でも必ず朝がきて日が暮れ、また日は昇ります。
自然は途方もなく長い間、過去からそして未来へ、えんえんとこれを繰り返しています。
鈴木静一の音楽には、そんなある種むなしさを感じさせるものがありますが、
その中に必ずどの曲にも、そんなむなしさの中でも、たくましく生きて躍動する
人間の力が描かれていて、一縷の救いとなっています。
この力こそが、祭囃子であったり、コンガの響きだったり、バッカナールのリズムなんですね。
鈴木静一の音楽は、明るい楽しい場面の中で、なにか陰りが見えたり、
悲劇的な音楽の中に、なぜか人間の強く生きる力を感じさせたりします。

そんな、人間の力なんてとても及ばない大自然や歴史、
でもその中で果敢に生きる人間たちの強い意思、パワー、
でもそれも、また大自然の中での歴史の一つ という、
生きることの矛盾、でもそれは素晴らしいことという、
ようなことを、音楽で表現できればと思いつつ、演奏したいと思っています。

打楽器の演奏的には、例えば陰りのある楽しい祭囃子。。。。うーーん、難しい。。。。です。

事務局長:小玉亨一
鈴木静一の曲を初めて演奏したのは高校生の時でした。
個展...あのとき気持ちを思い出しながら弾きたいと思います。
今回は事務局長をさせて頂きます。思い出に残る演奏会にしたいです。
そのためにしっかりとした運営基盤で、参加頂くみなさまをお迎えしたいと思います。